日本の大学とスペイン・ポルトガル・ラテンアメリカの大学との留学交流

2018年3月
桜井 悌司(NPO法人イスパニカ文化経済交流協会)

 

日本でもここ十数年来、「グローバル人材」という言葉が急速かつ頻繁に使用されるようになった。「グローバル人材」を育成する上で最も重要な機関は大学であろう。現時点において日本の大学が、スペイン・ポルトガル・ラテンアメリカの大学とどの程度の留学交流を持っているかを調べてみた。具体的には、日本の119大学のホームページを調査し、掲載したものである。実際は、150程度の大学のホームページをチェックしたが、対象地域の大学との交流が無いもの、ホームページで関連情報が見つからなかったものは割愛した。その数字は下記の通りである。国別のリストは添付資料を参照のこと。また最後の留意点も参照して欲しい。

 

日本の大学のスペイン、ポルトガル、ラテンアメリカとの留学交流データ

2018年3月

国  名 日本の大学数 相手国の

大学等数

案件総数 日本の大学当たりの平均案件数
スペイン 84 71 260 3.1
ポルトガル 25 11 36 1.4
イベリア半島国合計 109 82 296 2.7
メキシコ 65 44 148 2.3
ブラジル 57 43 116 2.0
ペルー 25 23 36 1.4
チリ 21 12 24 1.1
アルゼンチン 20 15 31 1.6
コロンビア 12 11 17 1.4
エクアドル 10 1.3
コスタリカ 1.0
グアテマラ 1.8
ウルグアイ 1.0
パラグアイ 1.5
キューバ 1.0
ニカラグア 1.0
ジャマイカ 1.0
ボリビア 1.0
ベネズエラ 1.0
ホンジュラス 1.0
パナマ 1.0
ドミニカ共和国 1.0
エルサルバドール 1.0
ハイチ 1.0
ラテンアメリカ合計 242 184 429 1.7
総合計 351 266 725 2.1

 

  • 一般的な特徴

 

いずれの大学も「グローバル人材」の育成とか「国際人」の養成等について声を大にして訴えている。また留学を前面に出している大学も多い。しかし、留学先を見ると、圧倒的にアジア、それも中国、韓国、台湾、ASEAN諸国(東南アジア諸国連合)、米国、英国、オーストラリア等のアングロサクソン国が多い。英語以外の外国語となると中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語を重視している大学がほとんどである。英国のブリテイッシュ・カウンシルは、英語以外に最も重要な言語としてスペイン語を挙げているが、スペイン語圏、ポルトガル語圏への留学は、他の主要言語と比較するとまだまだと言えよう。

 

それでも粘り強くホームページで調べていくと、どこまで活発に交流しているかは別にして、結構な数の大学が「スペイン・ポルトガル・ラテンアメリカ地域」(以下、地域と呼ぶ)の大学との交流を進めている。調査した日本の119大学の内訳をみると、東京の大学が43大学、地方の大学が76大学となっている。東京には大学が多く存在し、競争も激しいところから、「地域」の大学との交流も多くなるものとみられる。外国語大学は別にして、地方の大学も東京から離れれば離れるほど、「地域」の大学との交流が少なくなるようだ。

 

国別の関心ランキングをみてみよう。第1位が、スペインで、日本の大学数が84、スペインの大学数、71、合計交流案件数は、260件に達する。第2位はメキシコで、日本の大学数が、65、メキシコの大学数、44、合計交流案件数は、148件、第3位は、ブラジルで、日本の大学数が、57、ブラジルの大学数、43、合計交流案件数、116件となっている。以下、第4位、ポルトガル、第5位、ペルー、第6位、チリ、第7位、アルゼンチン、第8位、コロンビア、第9位、エクアドル、第10位、コスタリカと続く。

 

次に留学交流の締結の時期を調べてみよう。大学のホームページには、交流協定の締結年を記載している大学と記載していない大学があるので、カバー率はそれほど高くはないが、締結年の大まかな推移を理解するうえで、下記の表に基づき、紹介しよう。今回の調査で判明したことは、1990年までに締結された協定は、全体の案件数246件のうち、わずか8件で、3%を占めるにすぎない。1991年から2000年までの締結数は、32件で、13%を占め、2001年から2010年までは、59件で24%を占める。残りの147件は、すべて2011年以降で、全体の60%に達する。1980年代~90年代に大学生の国際化のための国際人材育成が叫ばれていたにも関わらず、スペイン語やポルトガル語を話す「地域」には、ほとんど及んでいなかったことが理解できる。大学側の立場からは、アジアや英語圏の欧米諸国には相当力を入れたので、スペイン語・ポルトガル語圏まで手が回らなかったと言うことになろう。全体の60%が2011年以降と比較的最近であることは驚きであるが、グローバル人材の育成を叫ばないと大学間競争に勝ち抜けないことも背景にあり、ようやく重い腰を上げたとも言えよう。 今から振り返ると、2014年度に開始された文部科学省による「スーパーグローバル大学創成支援事業」によって、①世界大学ランキングトップ100を目指す力のある大学「タイプA トップ型」の13大学と ②我が国の社会のグローバル化を牽引する大学「タイプBグローバル化牽引型」の24大学が選ばれた。また2015年度には、文部科学省による「大学の世界展開力強化事業」によって8つの大学が補助金の対象となった。おそらくこの2つのプロジェクトが実施されなければ、未だにラテンアメリカは注目されなかったものと思われる。

 

留学交流協定の締結年  **締結年の明記がある協定

国  名 1990年以前 1991年~

2000年

2001年~

2010年

2011年~ 合計

**

スペイン 2件(2%) 10件(11%) 17件(19%) 59件(67%) 88件
ポルトガル 0件(0%) 1件(8%) 2件(15%) 10件(77%) 13件
メキシコ 1件(2%) 5件(11%) 13件(29%) 26件(58%) 45件
ブラジル 4件(8%) 9件(18%) 13件(26%) 24件(48%) 50件
ペルー 0件(0%) 1件(7%) 5件(33%) 9件(60%) 15件
アルゼンチン 1件(145) 2件(29%) 1件(14%) 3件(43%) 7件
チリ 0件(0%) 4件(29%) 3件(21%) 7件(50%) 14件
コロンビア 0件(0%) 0件(0%) 1件(17%) 5件(83%) 6件
エクアドル 0件(0%) 0件(0%) 1件(50%) 1件(50%) 2件
コスタリカ 0件(0%) 0件(0%) 3件(50%) 3件(50%) 6件
合 計** 8件(3%) 32件(13%) 59件(24%) 147件(60%) 246件

 

 

日本の大学当たりの案件数を見ると、スペインが3.1件、メキシコが2.3件、ブラジルが2.0件となっており、人気のある国での案件数が多いことがわかる。案件の少ない国は限りなく1.0に近くなる。以下、国別の状況について、紹介する。

 

2) スペインとの留学交流

 

スペインの大学との留学交流を行っている日本の大学数は、84校で、スペインの大学数は、71校で、案件数は、260件である。

 

「スペインの大学との提携年」

スペインの大学との提携年をみると、2000年以前が10件(11%)、2001年~2010年    の間が、21件(22%)、2011年以降の締結は、62件(67%)となっている。

 

「留学交流に熱心な日本の大学、スペインの大学」

スペインの大学との交流協定が多い日本の大学は、下記の通りであるが、1位の早稲田大学(12校)、2位の上智大学、関西外国語大学の各11大学、4位の慶應義塾大学、清泉女子大学の各9校、6位の東京外国語大学、立命館大学の各8校、8位の東北大学、神奈川大学、南山大学の各7校と続く。外国語大学系が多いが、早稲田大学や慶應義塾大学、立命館大学も力が入っている。一方、日本の大学が関心の強いスペインの大学は、1位がサラマンカ大学で23校と圧倒的な協定数である。続いて、バルセロナ自治大学の18校、アルカラ大学の17校、サンテイアゴ・デ・コンポステラ大学の13校、マラガ大学の12校、アリカンテ大学の11校、グラナダ大学とマドリード自治大学の各10校となっている。ここでも名門大学に集中していることが理解できる。

 

スペインの大学と留学交流の多い日本の大学 大学数 日本の大学と留学交流の多いスペインの大学 大学数
早稲田大学 12校 サラマンカ大学 23校
上智大学 11校 バルセロナ自治大学 18校
関西外国語大学 11校 アルカラ大学 17校
慶應義塾大学 9校 サンテイアゴ・デ・コンポステラ大学 13校
清泉女子大学 9校 マラガ大学 12校
東京外国語大学 8校 アリカンテ大学 11校
立命館大学 8校 グラナダ大学 10校
東北大学 7校 マドリード自治大学 10校
神奈川大学 7校 バルセロナ大学 9校
南山大学 7校 バレンシア大学 8校
北海道大学 6校 セビリャ大学 7校
京都外国語大学 6校 サラゴサ大学 6校
秋田大学 5校 ジャウメ1世大学 6校
明治大学 5校 バリャドリード大学 5校
立教大学 5校 ナバラ大学 5校
千葉大学 5校    
愛知県立大学 5校    
近畿大学 5校    

 

 

3) ポルトガルとの留学交流

 

ポルトガルの大学との留学交流を行っている日本の大学数は、25校で、ポルトガルの大学数は、11校、案件数は、36件である。提携数の多い大学は、リスボン大学が9件、ポルト大学が8件、コインブラ大学が6件、ミーニョ大学が3件、アルガルヴェ大学とフェルナンド・ペッソア大学が各2件となっている。ここでも名門大学への集中がみられる。締結年を見ると、2000年の締結が1件、2001年から10年が2件、残りの10件は、すべて2011年以降となっている。ポルトガルとの提携は比較的最近と言える。

 

4) メキシコとの留学交流

 

メキシコの大学との留学交流を行っている日本の大学数は、64校で、メキシコの大学数は、44校、案件数は、138件である。

 

「メキシコの大学との提携年」

締結年が判明している合計46件の内、2000年以前に締結されたのは、6件(13%)、2001年~2010年の間に、13件(28%)、2011年以降の締結は、27件(59%)となっている。この中には、文部科学省が、平成27年度(2015年度)に「大学の世界展開強化事業」に採択された8大学(筑波大学、千葉大学、東京農工大学、東京農業大学、電気通信大学、上智大学、南山大学、長岡技術科学大学がメキシコ関連の留学交流)の案件は入っていないので、実際は、2015年以降の提携が多くなる。

 

「留学交流に熱心な日本の大学、メキシコの大学」

日本の大学でメキシコとの交流に熱心な大学は、1位が、長岡技術科学大学で9校である。これは、文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」に採択されたのがその理由である。補助金がカットされた後のフォローアップがいかになされるかが注目に値されよう。以下2位の上智大学、千葉大学(大学の世界展開強化事業採択案件)の各7校、4位に、立命館大学、関西外国語大学の各5校、6位には、4校で早稲田大学、神田外国語大学、神奈川大学、愛知県立大学、京都外国語大学、関西学院大学、広島大学の7大学が連ねる。

一方、日本の大学が提携を望むメキシコの大学は、1位がメキシコ国立自治大学(UNAM)、2位がモンテレイ工科大学の15校と名門大学である。以下、日本の自動車産業の集積のメッカになっている3位のグアナフアト大学、12校、4位のグアダラハラ大学、11校、5位のグアダラハラ自治大学、8校と続く。以下6位のモンテレイ大学、7位のエル・コレヒオ・デ・メヒコ大学院大学とイベロアメリカーナ大学の各6校、9位のメキシコ国立工科大学、5校、10位のプエブラ州立栄誉大学、4校となっている。メキシコの大学との留学交流は、日本の自動車産業関連企業のメキシコへのラッシュと関連し、今後も増加するものと思われる。

 

メキシコの大学と留学交流の多い日本の大学 大学数 日本の大学と留学交流の多いメキシコの大学 大学数
長岡技術科学大学 9校 メキシコ国立自治大学UNAM 18校
上智大学 7校 モンテレイ工科大学 15校
千葉大学 7校 グアナフアト大学 12校
立命館大学 5校 グアダラハラ大学 11校
関西外国語大学 5校 グアダラハラ自治大学 8校
早稲田大学 4校 モンテレイ大学 7校
神田外国語大学 4校 エル・コレヒオ・デ・メヒコ大学院大学 6校
神奈川大学 4校 イベロアメリカーナ大学 6校
愛知県立大学 4校 メキシコ国立工科大学 5校
京都外国語大学 4校 プエブラ州立栄誉大学 4校
関西学院大学 4校    
広島大学 4校    

 

 

5) ブラジルとの留学交流

 

ブラジルの大学との留学交流を行っている日本の大学数は、57校で、ブラジルの大学数は、43校、案件数は、116件である。

 

「ブラジルの大学との提携年」

2000年以前に締結されたのが、11件(22%)、2001年~2010年の間の協定が、     15件(30%)、2011年以降は、24件(48%)の締結となっている。締結年の明記のある件数は、

合計50件である。この中には、文部科学省が、平成27年度(2015年度)に「大学の世界展開強化事業」に採択された5大学(筑波大学、東京大学、東京農業大学、上智大学、南山大学がブラジル関連の留学交流)の案件は含まれていないので、実際は、2015年以降の提携が多くなる。

 

「留学交流に熱心な日本の大学、ブラジルの大学」

 

では、日本の大学で、ブラジルとの留学交流に熱心なところはどの大学であろうか?日本の大学でブラジルの大学3校以上の交流協定・提携を締結している大学は、上智大学、神戸大学、北海道大学、横浜国立大学、信州大学、名古屋大学、東京外国語大学、慶應義塾大学、明治大学、東京外国語大学、神田外国語大学、芝浦工業大学、京都外国語大学、関西大学、広島大学、九州大学の15大学である。一方、日本の大学が交流を望むブラジルの大学のランキングは、下表の通りであるが、日本の3大学以上の提携があるのは、サンパウロ大学が圧倒的で35校、以下、カンピーナス州立大学、8校、ブラジリア大学、7校、リオ・デ・ジャネイロ州立大学、5校、パラナ連邦大学、ロンドリーナ州立大学が各4校、パラナ連邦工科大学が3校となっている。日本の大学の有名大学好みが反映されていると同時に、サンパウロ州、パラナ州、ブラジリア、リオ・デ・ジャネイロ州に偏っていることが理解できる。

 

ブラジルの大学と留学交流の多い日本の大学 大学数 日本の大学と留学交流の多いブラジルの大学 大学数
上智大学 5校 サンパウロ大学 35校
神戸大学 5校 カンピーナス州立大学 8校
北海道大学 4校 ブラジリア大学 7校
横浜国立大学 4校 リオ・デ・ジャネイロ州立大学 5校
信州大学 4校 パラナ連邦大学 4校
名古屋大学 4校 ロンドリーナ州立大学 4校
東京外国語大学 4校 パラナ連邦工科大学 3校
明治大学 3校 ヴィソーザ大学 2校
慶應義塾大学 3校 リオ・グランデ・ド・スル州立大学 2校
神田外国語大学 3校 リオ・グランデ・ド・スル・カトリック大学 2校
芝浦工業大学 3校 サンパウロ・カトリック大学 2校
京都外国語大学 3校 リオ・デ・ジャネイロ連邦大学 2校
関西大学 3校 アマゾナス州立大学 2校
広島大学 3校 サンタ・カタリーナ連邦大学 2校
九州大学 3校 サン・カルロス連邦大学 2校
南山大学 3校 パウリスタ大学 2校

 

 

6) ペルーとの留学交流

 

ペルーの大学との留学交流を行っている日本の大学数は、25校で、ペルーの大学数は、10校、案件数は、36件である。提携校の多いペルーの大学は、ペルー・カトリック大学、10件、ラ・モリーナ国立農業大学、8件、国立サン・マルコス大学、5件、サン・イグナシオ・デ・ロヨーラ大学、4件、カジェタノ・エレデイア大学が2件と続いている。締結年を見ると、2000年以前が1件、2001年~10年が5件、2001年以降は9件となっている。

 

7) チリとの留学交流

 

チリの大学との留学交流を行っている日本の大学数は、21校で、チリの大学数は、12校、案件数は、24件である。提携数が多いチリの大学は、第1位が、チリカトリック大学で9件、第2位が、チリ大学で4件、コンセプシオン大学、2件となっている。残りの大学は各1件である。神戸大学が国連ラテンアメリカ・カリブ経済員会と締結しているのは興味深い。締結年を見ると、2000年以前が3件、2001年~10年が3件、2011年以降が4件となっている。

 

8) アルゼンチンとの留学交流

 

アルゼンチンの大学との留学交流を行っている日本の大学数は、20校で、アルゼンチンの大学数は、15校、案件数は、31件である。提携数が多いアルゼンチンの大学は、国立ラ・プラタ大学が7件、サルバドール大学が5件、トルクアト・ディ・テラ大学が3件、ロサリオ大学、ベルグラーノ大学、ブエノスアイレス大学、アルヘンテイーナ・デ・エンプレサ大学が各2件となっている。締結年を見ると、2000年以前が3件、2008年が1件、2011年以降が3件となっている。アルゼンチンとの交流はかなり昔から行われていることがわかる。

 

9) コロンビアとの留学交流

 

コロンビアの大学との留学交流を行っている日本の大学数は、12校で、コロンビアの大学数は11校、案件数は、17件である。内訳は東京の大学が4校、地方の大学が7校となっている。相手校として関心が高いのは、エアフィット大学とロスアンデス大学が各3校と、コロンビア国立大学、ハベリアーナ大学、ロサリオ大学、がそれぞれ2校と締結している。締結年は5校が2011年以降で、1校が2004年である。

 

10) エクアドルとの留学交流

 

エクアドルの大学との留学交流を行っている日本の大学数は、8大学で案件数は10件である。東京の大学は1校で、残りは関西の大学が5校、九州の大学が2校となっている。相手校は、太平洋大学が4校、エスピリト・サント大学が2校で残りは各1校である。

 

11) コスタリカとの留学交流

 

コスタリカの大学との留学交流を行っている日本の大学数は7大学で、東京の大学が3校、地方の大学が4校となっている。コスタリカの大学をみるとコスタリカ大学が3校、国連平和大学が3校と人気を2分している。判明できる締結年は、2001年から10年までに締結は2件、2011年以降は、3件と比較的最近のことである。

 

12) その他ラテンアメリカ・カリブ諸国との留学交流

 

その他日本の大学数が4校以下の締結先国は次のようになる。

グアテマラ、4校(7案件)、ウルグアイ4校(4案件)、パラグアイ4校(6案件)、キューバ4校(4案件)、ニカラグア3校(3案件)、ジャマイカ3校(3案件)、ボリビア3校(3案件)、ベネズエラ2校(2案件)、ホンジュラス2校(2案件)、パナマ2校(2案件)、ドミニカ共和国1校(1案件)、エルサルバドル1校(2案件)、ハイチ1校(1案件)となっている。全体で日本の大学25校が協定を持っているが、内訳は東京の大学が5校で残りの20校が地方の大学と興味のあるデータが出ている。

 

 

「レポートを読む上での留意点」

 

  • 前述のように119の大学のホームページを集計したが、チェックした大学数はおよそ150に上る。ホームページに掲載されていない大学および、「地域」の留学交流の無い大学は掲載されていない。
  • 大学によって、提携校、交流校、学術協定校、大学間交流、部局間交流等の言い方の違いがあり、極力網羅したつもりであるが、漏れた分も相当数に上るものと思われる。
  • 協定締結年を明記している大学とそうでない大学があるので、明記した大学のみデータをピックアップした。
  • 今回の調査は、提携関係の有無を調べるためであり、活発に交流が行われているかどうか、具体的にどのような交流がなされているかについては、調査の対象としていない。
  • 相手国の大学名も日本の大学によって呼び方が若干異なることもあった。極力統一するように努めた。
  • 筆者の書き違え、書き写しミスもあると思われるので、間違いを見つけられた方は、是非ともご連絡いただきたい。また、この資料は、まだまだ不十分なところが残っている可能性もあり、ご覧いただき修正点があれば、遠慮なくご連絡いただきたい。(teisakurai@gmail.com 桜井まで)
  • 日本の大学の所在地別に作成した集計原票(日本の大学と)相手国の大学名を含む)を入手希望のk田は、上記メールまでご連絡ください。