1.趣旨
現在、インターネットの普及により世界の国々の情報が地球規模で共有されているかのように見えますが、日本が国際的に受発信する情報は往々にして英語圏に偏っており、それ以外の地域の情報は乏しいのが現実です。英語と同様に世界の主要言語であるスペイン語は、20カ国・地域以上で話されており、これを母語とする人々は4億人と言われます。しかも太平洋を隔てたメキシコ、コロンビア、ペルー、チリなどのスペイン語圏諸国が太平洋同盟を組織し、今、日本をはじめとする太平洋アジア諸国に向けて、文化的経済的な交流を促進しようと熱い視線を送ってきています。しかし、日本におけるスペイン語圏への関心は限定的であり、両地域の交流と相互理解はまだ十分ではありません。
私たちは有限会社として1989年、スペインに関する情報紙“今週のスペイン”を発行し、それを契機に、企業向けにはスペイン語圏諸国の経済・政治情報紙を発刊し、一般向けにはNHK語学テキストに文化情報を提供して参りました。またスペイン語の普及という面でも、一般社会人に対する語学教育を実践し、入門レベルから上級までさまざまな講座を20年にわたって運営して参りました。
このようにビジネスマンからスペイン語を学ぶ一般の人々にまで、幅広い層に役立つスペイン語圏の情報を提供してきましたが、今後はこれらの活動に加えて、日本の情報やさまざまな日本文化をスペイン語圏に発信したいと考え、一私企業よりも幅広い活動が可能であり、かつ対外的に信頼度の高いNPO組織の設立を思い至った次第です。
NPOの事業としては、広く内外の一般市民を対象に、日本とスペイン語圏諸国の文化紹介事業、語学教育・留学事業、情報提供及び言語支援を通じて、日本とスペイン語圏諸国との文化理解を促進し、学術や文化芸術、ビジネスにおける交流を推進することに寄与することをめざしたいと考えています。私たちはこれまでに蓄積したノウハウと人脈を生かし、スペイン語圏と日本との文化・経済交流にさらに幅広く貢献する所存です。
2.申請に至るまでの経緯
1989年 | “今週のスペイン”発行(~1993年) |
1991年 | スペイン語の通信添削講座スタート |
1992年 | “中南米経済速報”および“CRONICA”発行スタート |
1994年 | 社名を有限会社イスパニカと変更 |
2007年 | 『スペイン語経済ビジネス用語辞典』(カシオ電子辞書)刊行 |
2011年 | スペイン語の通学コースを開設 |
2012年 | 留学サポート、および企業研修事業をスタート 在京大使館の協力を得て各国紹介の懇談会をスタート 在日スペイン語圏の人々と交流できる生け花教室スタート |
2013年 | 『スペイン語ビジネス会話フレーズ辞典』(三修社)刊行 |
2014年2月5日
特定非営利活動法人 イスパニカ文化経済交流協会
設立代表者 住所 東京都江東区門前仲町1丁目9番10号
CASA MIA502
氏名 井戸 光子
※ 有限会社イスパニカについては、こちらからご覧ください。