2019年11月14日(木)に約70名のみなさまにご参加いただき、文京区立不忍通りふれあい館にて、第2回イスパJPスペイン語文学イベント、柳原孝敦さん「メキシコから読むスペイン語文学の愉しみ」が開催されました。
『テクストとしての都市メキシコDF』(東京外国語大学出版会)に沿って、コンデサにある、ベリャ・エポカと名付けられた元映画館の建物にあるロサリオ・カステリャーノス書店から始まり、メキシコシティの9つの地区をめぐりお話が展開しました。
ソカロ、トラテロルコ三文化広場、グアダルーペ聖母聖堂、キョアカン、サン・アンヘル等々、メキシコシティをぐるりと一周。
ボラーニョの『野生の探偵たち』に出てくるカフェ・キトのモデルになったカフェ・ラ・アバーナ、バルガス=リョサがガルシア=マルケスを殴打したアメリア公園内の芸術宮、ボラーニョが万引きをしたとエッセイに書いているクリスタル書店があった場所、フリーダ・カーロのゆかりの地など、写真をうつしながら、さまざまな場所のエピソードが紹介されました。
メキシコシティになじみのない方も、本を手にとって、それぞれの場所をもう一度確かめ、引用された作品を楽しんでいただければと思います。
最後に、ボラーニョが最後に住んだ、スペインのバルセロナ郊外の海辺の町ブラーナスの写真も見せてくださいました。
当NPOの特別顧問である野谷文昭先生もコメントをくださり、楽しきメキシコ文学散歩の夕べとなりました。
ご来場のみなさま、ありがとうございました。