「ようこそ、新しいマヤ文学の世界へ ― 『夜の舞・解毒草』を読む」

対談 小池昌代(詩人・小説家) x 吉田栄人(ユカタン・マヤ文化研究者・東北大学大学院准教授)

日本ではまだあまり知られていない新しいマヤ文学について、人気の詩人小池昌代氏とマヤ・ユカタン文化研究者吉田栄人氏(東北大学大学院准教授)に対談していただくオンラインイベントです。
現代を生きる先住民族マヤの作家から、今、みずみずしい物語が紡ぎ出されています。
ぜひ、この機会に新しい世界文学に触れてみてください。
対談でとりあげる『夜の舞・解毒草』(イサアク・エサウ・カリージョ・カン、アナ・パトリシア・マルティネス・フチン著、吉田栄人訳、国書刊行会発行)の書籍と参加費がお得にご購入いただけるチケットもご用意しました。
6月末まで録画アーカイブ配信いたしますので、ご都合のよいときにご覧いただけます。
ぜひご参加ください。

【日時】2021年6月19日(土)午後2時~4時 (6月30日24時まで録画をアーカイブ配信)
【参加費】
a) 一般 1500円 /イスパJP会員 1000円
b) 書籍つき 一般 3900円 /イスパJP会員 3400円
※参加費がお得になる、書籍『夜の舞・解毒草』(税込み2640円)つきチケット
※国書刊行会のご好意で「クラフト・エヴィング商會 特製しおり」もプレゼント
※お申込み受付次第、『夜の舞・解毒草』を送料無料でお送りします。
【形態】zoom によるオンライン開催
【定員】80名
【協力】国書刊行会
【お申し込み】
https://hispajp-mayabungaku.peatix.com
【問い合わせ先】イスパJP事務局 trad@hispajp.org

本イベントについて

マヤ文学と聞いて、古代マヤ文明の神話? 呪術の物語? マヤ民族ってまだ残っているの? などと思われる方は多いかもしれません。実は今、現代を生きる先住民族マヤの作家から普遍性をもった熱い文学作品が生まれているのです。
第4回イスパJPスペイン語圏の文学イベントは、昨年出版された現代マヤ文学作品のひとつ、『夜の舞・解毒草』(イサアク・エサウ・カリージョ・カン、アナ・パトリシア・マルティネス・フチン著、吉田栄人訳、国書刊行会発行)を中心に、夢幻的、寓意的、そしてフェミニズムの視点も入る豊穣な文学世界を読み解きます。語っていただくのは、人気の詩人・小説家の小池昌代氏と、マヤ文学作品を初めて日本語に翻訳した民族学研究者の吉田栄人氏。孤独な13歳の少女が不思議な女<少夜(シュ・アーカブ)>とともに夜の森を抜けて本当の父を探しにいく『夜の舞』、霊媒師、助産師、売春婦であった老婆たちの魂が語る『解毒草』。
現代マヤの文学作品には、そのほか、世界と言葉のもつ秘密、インディオの女性が向き合う差別問題など、多様なテーマが展開されています。
閉塞的な気分に陥りがちな今こそ、ユカタン・マヤの地からのみずみずしい言葉や新しい世界文学を楽しんでみませんか。

対談者プロフィール

小池昌代(こいけまさよ)
詩人・小説家。1959年、東京深川生まれ。主な詩集に、『もっとも官能的な部屋』(高見順賞)、『コルカタ』(萩原朔太郎賞)、『野笑 Noemi』、『赤牛と質量』など。小説集に、『タタド』(表題作で川端康成文学賞)、『たまもの』(泉鏡花賞)、『幼年、水の町』、『影を歩く』、『かきがら』他多数。主なエッセイ集に『屋上への誘惑』、『産屋』、編者として詩のアンソロジー『通勤電車で読む詩集』ほか。『池澤夏樹個人編集 日本文学全集』に「百人一首」の現代語訳と解説を執筆。

吉田栄人(よしだしげと)
東北大学大学院国際文化研究科准教授。1960年、熊本県天草生まれ。ラテンアメリカ民族学、ユカタン・マヤ社会の祭礼や儀礼、伝統医療、言語、文学などを専門とする。主な著
書に『メキシコを知るための60章』(明石書店、2005年)、訳書に、ソル・ケー・モオ『穢れなき太陽』(水声社、2018年。2019年度日本翻訳家協会翻訳特別賞)、ソル・ケー・モオ『女であるだけで』(国書刊行会、2020年)、ホルヘ・ミゲル・ココム・ペッチ『言葉の守り人』(国書刊行会、2020年)、イサアク・エサウ・カリージョ・カン、アナ・パトリシア・マルティネス・フチン『夜の舞・解毒草』(国書刊行会、2020年)。