今年も夏恒例のクエンカグループ留学を企画・実施しました。

いろいろな大学から参加した15名の大学生たちは、スペイン語の授業、ステイ先、町の中で、生のスペイン語に格闘しながら、スペイン語を使ってコミュニケーションをとる楽しさを体感しました。アクティビティでは、スペインの文化を知り、クエンカの自然を満喫しました。たくさんの経験を通し、たくさんのことを学び、特別な2週間になりました。

参加者の感想を最後に載せてあります。学生たちの成長を感じ取って頂ければ嬉しく思います。

 

  • 実施期間(8月25日~9月9日)
  • 8月25日成田出発、9月9日成田帰国
  • 8月26日~9月8日クエンカ滞在

 

参加学生

15名(大妻女子大8名、関西外国語大学2名、小樽商科大学2名、神奈川大学1名、清泉女子大1名、立教大学1名)。男女比は、2:13。

 

同行者

長瀬由美先生(関西外国語大学)

 

プログラムについて

 

  1. スペイン語レッスン月曜日から金曜日、9時30分~13時30分、4時間受講。9名が初級クラス、6名が中級クラスに分かれて学習。教室内だけでなく、ときどき町に繰り出し、習いたてのフレーズを実際に使う、現地ならではの実践レッスンも体験。クラスには、日本人の他に、中国人、アメリカ人がいて、後半はドイツ人グループが加わり、他国の留学生との文化交流もできました。
    スペイン語クラスの一環として、現地の新聞社(Noticias de Cuenca)の編集部を訪問。編集の仕事を見学しました。訪問記事が9月7日号の新聞に掲載されました。
  2. 体験アクティビティ月曜日から木曜日の午後は、スペイン文化を知るアクティビティ(美術館巡り、歴史的建造物見学、フラメンコ、スペイン料理など)やクエンカの自然を堪能するアクティビティ(カヌー、トレッキング)を体験。
  3. 週末マドリードに出かけた学生。バルセロナまで足を伸ばした学生。クエンカに残り、ステイ先家族とゆっくりと過ごした学生。トレドまでひとり旅をした学生。それぞれ自分のプランで自由に過ごし、クエンカ以外の町の文化にも触れることができました。

 

ホームステイ

 

クエンカの一般家庭に宿泊。

グループ留学は、日本語を使う機会が多くなってしまうので、ステイ先での時間は、自分のスペイン語力をアップさせる絶好の機会となります。今回も最初はスペイン語で上手く表現できず、不安を感じる学生もいましたが、徐々にコミュニケーションをとることに慣れていきました。家族との交流も深まり、クエンカを発つときには、多くの学生が涙で別れを告げました。

参加学生の感想

 

  • 自分のスペイン語レベルで、留学できるのか不安だったが、素敵な家族と先生に囲まれ、とても貴重な体験をすることができた。話したいことが伝えられないことが幾度もあり、相手の言っていることが理解できただけに余計に、もどかしく悔しかった。「またこの家族に会いたい」「次にはもっと話せるようになりたい」「クエンカにまた来たい」と強く思わせてくれる2週間となり、これからのスペイン語学習へのモチベーションに大きくつながった。
  • スペイン語クラスは、レベル別になっていて、日本人だけでなく他の国の留学生とも一緒に勉強ができた点、先生方の教え方がとても丁寧だった点がよかった。
  • 週末はクラスメートと一緒にバルセロナ観光に行った。一週間現地でスペイン語を勉強した上でのタイミングはとても良かったと思う。習ったスペイン語を実践する機会になり、積極的にスペイン人に話しかけることができた。
  • わくわく感がいっぱいの2週間で非常に楽しかった。カヌーやフラメンコなど日本で味わうことのできないアクティビティが印象的だった。
  • ほとんどスペイン語が話せない状態で留学に参加したので、不安が大きかったが、授業では、先生が話すスピードを遅くしてくれたり、ホワイトボードに書いてくれたり、グループワークも多かったので、受講しやすかった。今度はもっとスペイン語を話せるようになって、お世話になったホームステイ先の人に会いに、クエンカにもう一度行きたい。
  • クエンカの魅力のすべてがつまっているようなプログラムで毎日とても充実していた。週末はマドリードに行ったので、この留学でスペインの都会と田舎の両方を味わうことができてよかった。スペインの人たちの温かさに触れることができ、たくさん感動した留学だった。もっと色々な人たちと話ができるように、勉強へのモチベーションがあがった。参加して良かった。
  • 英語とは全く違い、スペイン語に慣れるのは大変なことで、不安が拭い切れないこともあったけれど、クエンカの人たちは、皆さん親切で温かく受け入れてくれ、とても恵まれた空間で留学が出来たと思う。2週間はあっという間で、もっとたくさんのことを学びたいと思えたし、これからの勉強や自分自身の今後にもたくさんの影響を与えてくれたと思う。
  • 毎日の授業とアクティビティがこんなに充実しているとは思わなかった。クエンカは日本と違って安全ではないイメージがあったが、実際は静かで平和な町だと感じた。ホームステイを通して、スペイン人たちがどんな生活をしているかを知ることができ、スペイン語を勉強するだけでなく、文化も学べるところがいいと思った。体験することがすべて新鮮でいい経験になった。2週間はあっという間で、1カ月くらい滞在してみたいと思った。他の留学生と交流できた点もよかった。
  • 2週間の滞在中、スペイン語の勉強だけでなく、ホストマザーのミサに連れて行ってもらったり、地元の人たちの行くスーパーで買い物をしたり、クエンカの人たちの日常を知ることができて、とても面白かった。それらを通して、今まで気づかなかった日本のことについて、あらためて見直すことができた。自分のことは自分でという、当たり前だけれど、とても大切な自立精神が、今までよりも高まったと思う。
  • 2週間という短い期間だったけれど、素敵な出会いがあり、今まで経験できなかったことや発見があり、参加して本当によかった。自分のスペイン語レベルが自覚でき、もっとレベルアップしたいと強く思うことができた。自分を変えようと思った。
  • スペイン語を習い始めて4ヵ月での参加だったけれど、ホストファミリーの人たちは温かく迎え入れてくれた。授業にも支障なく参加できた。クエンカで出会ったすべての人たちが大好きだし、何よりも一緒に頑張った友だちとの出会いや先生との出会いは宝物になった。クエンカのすべてが私の宝物。
  • 初めての海外だったため、不安もあったけれど、授業やアクティビティも充実していて、先生方や現地の人たちが温かく迎え入れてくれた。グループの仲間たちと協力して過ごせ、今までで一番充実した、毎日が濃い2週間を過ごすことができた。すべてが新鮮で毎日が学びでいっぱいだった。スペイン語学習のモチベーションが高まった。
  • 楽しくスペイン語を学べた。今回の留学で、他国の友達、日本の新しい友達ができたことがとても嬉しかった。今後もつきあっていけるような友達と巡り合えた。クエンカは山や川が美しく、町の人たちも皆挨拶をしてくれて、道に迷ったりすると、助けてくれ、優しい人が多かった。今までの人生でとても濃い2週間になった。参加できてよかった。
  • ホームステイ先は友達が多く、とてもオープンで親切にしてもらった。彼らから学んだことは、言葉ではなく、ボディコンタクトだから伝わる感情があり、それがとても大切だということ。スペイン語の習得だけではなく、人間関係の距離感や表現の仕方、日本人にはない人間性の文化的部分の違いを感じた。これらを通して、自分の考え方が大きく変わり、ものすごくプラスになった。これから先、たくさんの人たちと接していく上でとても役立つことを学んだ気がする。