コンポステーラ国際絵本賞は、ポンテベドラにある出版社カランドラカ社の協力のもと、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ市教育局が毎年開催している絵本コンクールです。
優勝作品には9000ユーロの賞金が授与され、カランドラカ社からスペイン語、ガリシア語、カタルーニャ語、バスク語、ポルトガル語版が刊行されます。
応募者は国籍は問わないため、日本人も応募可能です。
イスパJPでお知らせするのははじめてで、どこまでお手伝いできるかわかりませんが、応募に関してできる限りご相談に応じます。絵本作家をめざす方々、どうぞ挑戦してみてください。
カランドラカ社のコンポステーラ国際絵本賞のページはこちら(スペイン語)
お問い合わせ: trad●(●をアットマークにかえてください)hispajp.org (ウノ)
応募要綱
スペイン語の要綱はこちら(スペイン語)
1、絵本のカテゴリーに属するすべての作品(絵、または絵とテキストの両方で物語が語られ、両者が互いに補完し合うような作品)が、第17回コンポステーラ国際絵本賞に応募できます。
2、この賞の目的は、子どもを対象とする芸術的にも文学的にもすぐれた作品の創作を促進することです。
3、応募作品は、イベリア半島の公用語で書かれた自作未発表の作品でなければなりません。他の原作を翻案したものや、 他のコンクールで入賞した作品は対象外です。また、インターネット上に3点以上のイラストが公開されている作品や、AI技術で生成、創作、翻案した作品も受けつけません。
4、絵と文の作者は、国籍に関係なく、ひとりでも複数でも応募できます。ただし、このコンクールの過去の受賞者と、カランドラカ社の従業員あるいは元従業員は応募できません。
5、提出作品のサイズ、技法、形式は問いませんが、本文40ページ以内(本の見返しや表紙は除く)とします。
6、コンクール応募者は以下を提出してください:
- テキストのコピー5部
- 原画3点とそれぞれのカラーコピー5部。デジタル制作の場合は、高解像度プリントも可。
- ダミー:文と絵が完成形に最も近い形にデザインされ、印刷されたもの。
7、作品には作者の本名を書かず、コンクール用の仮名またはペンネームを使用してください。応募者の個人情報(氏名、住所、電話、電子メールアドレス)は、封筒に入れて封をして提出してください。封筒の表に作品名と仮名またはペンネームを明記し、中には身分証明書の両面コピー、あるいはパスポートコピー、および、簡単な略歴を同封してください。
8、応募資料は、下記サンティアゴ市役所総合登録所に送付または提出してください。
Registro General del Ayuntamiento de Santiago
calle del Presidente Salvador Allende núm. 4, 15705 Santiago de Compostela
A Coruña (SPAIN)
封筒の表に必ず、【XII Premio Internacional COMPOSTELA para Álbums Ilustrados】と明記してください。運送業者を介して届ける場合、作者の名前を封筒の表に書かないでください。
9、提出の締め切りは、2024年5月16日です。郵便や宅配業者を介して提出される作品の消印が締切日を過ぎていると受け付けられません。審査結果は2024年6月後半に発表される予定です。
10、審査員は、文学とイラストの分野の著名人で構成され、専門的立場から受賞作を選出します。主催者側から、書記官ひとりが任命されます。賞は、「該当作品なし」の場合もあります。審査員の決定に異議を唱えることはできません。
11、賞は、9,000ユーロが授与される最優秀作品賞のみです。賞金から、源泉徴収が差し引かれます。賞金は、作者が出版のための完成作品を提出するまでは支払われません。受賞作品は、2024年11月に、カランドラカ社から、スペイン語、ガリシア語、カタルーニャ語、バスク語、ポルトガル語で刊行されます。そのために、出版契約を結びます。
また、同社には、佳作の作品を出版する優先権が与えられます。この権利は1年間有効で、そのあとは、作者は自由に自身の作品を使用できます。
12、作者に、初版の印税を譲渡します。その旨、カランドラカ社と契約書をかわします。
13、作者は、2024年9月2日までに、完成した作品を提出しなければなりません。
14、作品を宛先に送付するために必要な全費用は著者の負担となります。主催者は原本の紛失や劣化、原本の到着の遅れ、その他、到着に影響を及ぼす可能性のある第三者の責に帰すべき事由について、一切の責任を負いません。
15、作者は、選考されなかった原本の返却を求めることができます。選考委員の決定発表から1か月間以内に、次の電子メールのアドレスに、その旨お伝えください。 premiocompostela@kalandraka.com
返却のための送料はご本人負担となりますので、費用振り込みのための口座番号をお知らせします。返却請求のなかった作品は、期限後破棄されます。
16、主催者は、選外となった応募作について、郵便または電話で連絡・説明はしません。また、本要綱の解釈および適用に関しても同様とします。
17、第17回コンポステーラ国際絵本賞の応募規定は、サンティアゴ・デ・コンポステーラ市役所のウェブサイト(http://santiagodecompostela.gal/)、カランドラカ社のウェブサイト(kalandraka.com)およびそれぞれのSNS上で公開されます。 募集要項の抜粋は、スペイン国助成金データベース(BDNS)に掲載されます。その後、BDNS は、その抜粋をア・コルーニャ県に転送し、官報に掲載されます。
18、ここに明記されていない問題が生じた場合は、審査委員会あるいは主催者が定めます。このコンクールに参加するにあたっては、この規定を理解し、すべて受け入れたものとします。
過去の受賞作品
第1回(2008年)『Cerca(近く)』ナタリア・コロンボ(アルゼンチン)文&絵
第2回(2009年)『Un gran sueño(大きな夢)』フェリペ・ウガルデ(メキシコ)
第3回(2010年)『La familia C(C 家族)』ペップ・ブルーノ文、マリオーナ・カバッサ絵
第4回(2011年)『El camino de Olaj(オラフの道)』マルティン・レオン・バレト(ウルグアイ)
第5回(2012年)『Bandada(群れ)』フリア・ディアス&ダビッド・アルバレス(メキシコ)
第6回(2013年)『Mamá(ママ)』マリアナ・ルイス・ジョンソン(アルゼンチン)
第7回(2014年)『Ícaro(イカロス)』フェデリコ・デリカド(スペイン、バダホス)
第8回(2015年)『Después de la lluvia(雨後)』ミゲル・セロ(スペイン・コルドバ)
第9回(2016年)『Una última carta(最後の手紙)』アントニス・パパテオドウロウ&イリス・サマルツィ(ギリシャ)
第10回(2017年)『La huerta de Simón(シモンの畑)』ロシオ・アレハンドロ(アルゼンチン)
第11回(2018年)『Cándido y los demás(カンディドその他)』フラン・ピンタデラ&クリスティアン・イナラハ
第12回(2019年)『El perro de Milu(ミルの犬)』マリアン・マライ(ブルガリア)
第13回(2020年)『Desde 1880(1880年以来)』ピエトロ・ゴットゥーゾ(イタリア)
第14回(2021年)『Selva(森) 』マリーナ・ジベール
第15回(2022年)『Esperando el amanecer (夜明けを待ちながら)』ファビオラ・アンチョレーナ(ペルー) 『夜明けをまつどうぶつたち』(あみのまきこ訳 NHK出版 2024年5月刊行予定)
第16回(2023年)『La visita(訪問)』ヌリア・フィゲラス&アナ・フォント(スペイン)
このコンクールには、創設以来、世界中から4,600冊以上の応募がありました。さらに、受賞作品には、国民優秀出版賞、IBBYオナーリスト、ホワイトレイブンズ、クアトロガトス財団賞など、スペインだけでなく国際的に高く評価されたものもあります。