■日時:2019年3月17日(日)14:30〜17:00

■講師:荻内勝之氏(東京経済大学名誉教授)

■場所:「ワンキッチン」

新宿区荒木町3−26 サウスウィング荒木町2F奥
TEL 03−6326−5918
<https://onekitchen.jphttps://onekitchen.jp

■参加費:イスパJP会員2000円、一般2500円(ワイン、ツマミ付き)

■作品: 「幻影は市電に乗って旅をする( LA ILUSIÓN VIAJA EN TRANVÍA )」(1953年)

■監督: Luis Buñuel

■脚本:  Mauricio de la Serna, Luis Buñuel, Luis Alcoriza, José Revueltas

■出演: Lilia Prado
Carlos Navarro
Guillermo Bravo Sosa

■問い合わせ&申し込み:担当 清水・石田   evento@hispajp.org まで。

■定員:18名

スペイン語の知識がなくても、荻内先生の解説でお楽しみいただけますので、多くの方々の
ご参加をお待ちしております。

今回は日曜日の午後に開催、場所も初めての場所ですので、ご注意ください。

会場への行き方は、メトロ丸の内線「四谷三丁目駅4番出口を出て → 四谷へ向かって
150メートルほど直進 → みずほ銀行を過ぎた所で左に曲がり → 一番最初の小さな路地
(角に「キッチンタカ」がある)を右に曲がる → 路地の奥にある建物(居酒屋「花見や」の
ある建物)の2回奥にワンキッチンはあります。


■ストーリー:名匠ルイス・ブニュエル監督がメキシコ亡命時代に撮った作品。メキシコシティ  の市電133号は廃車寸前のポンコツだった。交通局は解体を決定、同号担当のハンサムな車掌 カイレレスと修理工タラハスも共にお役御免となってしまう。その日は職場のパーティー、惜別 の酒をたらふく飲んだ二人は、いつの間にか車庫に赴き、酔った勢いで133号で夜の街に繰り 出してしまう。ラテン気質で頼まれるままに一晩中客を乗せて走る凸凹コンビのやりとりと、  象徴的な暗喩を託された乗客たちがおかしい。


■荻内先生からのメッセージ

大学でブニュエルのことを卒業論文にした、という人と出会いました。20年ほど前のことだそうですが、 聴いているうちに、気楽に見れる作品もあることがわかりました。
ブニュエルというと、僕はたいていをスペインのフランコ時代に見ていました。  実は、検閲のせいと、スペイン語力の不足ゆえに理解からは程遠いレベルなのに見たことにしていました。 ところが、話を聞いているうちに、ブニュエルには愉快な作品もあることを知りました。 それらも日本語字幕付きでDVD化されている。

そう聞いて、 ワイン一杯と交換に日本語字幕付きの全巻を借り、ざっと見て、このたびの映画会には楽しい、  愉快なブニュエルを迎えることにしたのですが、これを見てから、実は、その、「愉快」がどの作品にも共通して 描かれていることに気づきました。 ビリディアーナにも愉快な、ドン・キホーテを思わせる場面があるのです。
スペイン内戦や、その後のスペインの社会事情の知識が生半可にあるばかりに、勘繰りが過ぎて、ブニュエル を深刻という名の鳥籠に入れて見ていたようです。