2023年度「荻内先生のスペイン映画の会」を、下記の通り開催しました。

• 日時:10月7日(土)14:00〜17:30
• 作品:オール・アバウト・マイ・マザー(原題:Todo sobre mi madre)
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
出演:マリサ・バルデス、セシリア・ロス、ペネロペ・クルス他
製作:1999年製作のスペイン映画 上映時間101分
受賞歴:2000年アカデミー賞最優秀外国語映画賞、ゴールデングローブ賞最
優秀外国映画賞、1999年カンヌ国際映画祭監督賞他多数
• 講師:荻内勝之先生(東京経済大学名誉教授)
• 場所:ギャラリーあるかぶる(中目黒より徒歩10分)
• 参加者数:17名(幹事含め)
• 参加費:会員2000円、一般2500円(ワインと簡単なおつまみ付き)

荻内先生より、映画制作当時のスペインの政治、社会情勢などの貴重な解説を交えて、日本語字幕での映画鑑賞をしました。また、今回は趣向を変え、シアター型の会場で、120インチのスクリーンで迫力ある映像と音響を楽しみました。映画の登場人物がワインをいただいているシーンに合わせて、先生がわざわざトレドまでいらして入手して下さった、アルモドバル監督のご実家が従事していたワイン醸造所で作られていたというワインを、参加者全員で楽しむことができました。荻内先生、粋な計らいに、心から感謝いたします。また、上映後に質疑応答と懇談の時間を設け、貴重で楽しい交流の時間を持てました。解散後は、自由参加で、近くのメキシカン・レストランJunkadelicでさらに交流を深めました。

-参加者のみなさんに回答いただいたアンケートでは:
・時間帯、場所、テーマ、先生のお話、なごやかな雰囲気、すべてよかった。
・旧いアパート風の建物の地下でスペイン映画を見るのも貴重な体験。ユーモア溢れる小話も堪能。
・ワイン休憩なしに一気に見たいという感じもした。
・映画の選択も良く、説明もわかりやすく、先生のご経験を交えたお話し、大変貴重な時間だった。

-講師の荻内先生に伝えたいことがあればお書き下さい:
・ラテンアメリカの興味深い映画も希望。
・初めて参加したが、映画の歴史的なバックグラウンドや社会状況の説明のお陰で、映画全体の設定や流れをよく理解できた。70年代に暮らしたサラマンカの街のたたずまい、人々、映画に出てきた茫漠としたbarrio chinoも懐かしく思い出された。
・何度も観た映画だが先生の経験や解説のおかげで新たな視点で観れた。

取り上げて欲しい映画についても、たくさんのご意見を頂きました。ありがとうございました。
また、次回開催につきましては、現在鋭意企画中です。次回も奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます。

映画の会担当:清水正敏、小原京子、江澤明子

写真 上右端は荻内先生ご著書。下はアルモドバルのワイン、メキシカンJunkadelic