イスパJPでは、多くの方にスペイン語圏の文学に親しんでもらいたいと考え、スペイン語文学イベントを開催しています。

第6回「翻訳家トーク 宮﨑真紀x村岡直子「女と動物のままならぬ関係 ー『兎の島』と『雌犬』を中心に」

産んだ子を食べ、やがて子を食べるために生殖するようになった兎、子どもをあきらめた貧しい黒人女性が一匹の雌犬を溺愛したことから始まる愛と孤独と暴力の物語……。
第6回イスパJPスペイン語文学イベントは、今、世界も注目の物語、エルビラ・ナバロ『兎の島』の翻訳者・宮﨑真紀さんと、ピラール・キンタナ『雌犬』の翻訳者・村岡直子さんをお迎えし、女と動物の織り成す、濃密で不安な小説の読みどころや背景をさぐっていきます。翻訳についても掘り下げ、次に読みたい作家や作品もご紹介します。これを機に、スペイン語圏の新しい文学を手にとってみませんか。
いつのまにかはまり込んだ心の迷路や私たちが知らないうちに負っていた傷を、乾いた筆致で描ききるスペイン語圏の女性作家たちは世界で高く評価されています。海外文学最前線の女性翻訳者トークをどうぞお見逃しなく。

講師: 宮﨑真紀(翻訳家)
村岡直子(翻訳家)
聞き手:宇野和美(翻訳家)
日時:2022年10月1日 午後2時〜4時(10月31日まで録画配信)
場所: 会場プント本とコーヒー+オンライン配信

現在こちらのサイトから、 ご参加受付中です。
https://onna-to-dobutsu.peatix.com

第5回「対談 松本健二 × 宇野和美 今読みたい!スペイン語圏の女性作家たち ー フェミニズム?マジックリアリズム?それとも…?ー」

近年、スペインや南米などのスペイン語圏の女性作家が世界的に注目され、各国で続々翻訳出版されています。スペイン語圏の現代文学に詳しい2人の登壇者が文学史上の流れにも触れながら、注目の翻訳作品を紹介し、翻訳が待たれる未邦訳作品についても語り尽くしました。100名以上の方にご視聴いただき、大好評のイベントとなりました。

講師: 松本健二(現代スペイン語文学研究者・翻訳家。大阪大学言語文化研究科准教授)
宇野和美(翻訳家)
日時:2021年9月25日 午後3時〜5時(10月2日まで録画配信)
場所:zoomによるオンライン開催

第4回「対談 小池昌代ⅹ吉田栄人 ようこそ、新しいマヤ文学の世界へ 『夜の舞・解毒草』を読む」

あまり知られていない現代マヤ文学の魅力を、人気の詩人、小池昌代氏と、ユカタン・マヤ文化の研究者、吉田栄人氏が存分に語り合いました。先住民文学の歴史、フェミニズム、言葉の響きなど、マヤ文学の豊かな魅力を異なるアプローチから読み解いた、豊な2時間となりました。

講師: 小池昌代(詩人・小説家)
吉田栄人(ユカタン・マヤ文化研究者・東北大学大学院准教授)
日時: 2021年6月19日 午後2時〜4時(6月30日まで録画配信)
場所: zoomによるオンライン開催

第3回 翻訳家・金子奈美さんに聞く『アコーディオン弾きの息子』の世界

現代バスク語文学の代表的作家、ベルナルド・アチャガによる長編小説『アコーディオン弾きの息子』を翻訳された金子奈美さんに、バスク語文学との出会い、少数言語バスク語をめぐる歴史、言葉と社会や人生のかかわり、複数の言語が使い分けられた小説を日本語へ翻訳するときの苦労についてお聞きしました。 バスク語文学への愛と情熱があふれるセミナーとなりました。

講師:金子奈美氏(翻訳家、大学共通教育センター専任講師)
日時:2020年11月21日(土) 午後4時〜5時半
場所:zoom によるオンライン開催

第2回 講演 メキシコから読むスペイン語文学の愉しみ

『テクストとしての都市メキシコDF』(東京外国語大学出版会)を刊行された柳原孝敦さんをお迎えし、秘蔵写真とともに、ボラーニョ『野生の探偵たち』やフエンテス『澄みわたる大地』、ブニュエル作品などの舞台の秘密をひもとき、スペイン語文学の豊かさ、おもしろさを語っていただきました。

講師:柳原孝敦氏(東京大学教授・スペイン語文学者)
日時:2019年11月14日(木)19時〜20時30分(18時30分開場)
場所:文京区立不忍通りふれあい館ホール  文京区根津2-20-7
◾️東京メトロ千代田線「根津駅」根津交差点出口から徒歩2分
◾️参加者全員に「今読みたい! スペイン語文学リスト」をプレゼント。

第1回   スペイン語文学読者の秘かな愉しみ 対談野谷文昭さんx豊﨑由美さん

野谷文昭編訳『20世紀ラテンアメリカ短篇選』(岩波文庫、2019.3) の刊行に合わせて(当初、この時期に刊行の予定でした)、収録作品をもとに、イスパJPの特別顧問でもある野谷文昭さんと書評家の豊﨑由美さんをお迎えし、お話いただきました。スペイン語文学をこれから読もうという方にも、すでに親しんでいる方にも興味深い文学イベントとなりました。

日時:2018年9月2日(日)14時~16時(13時半開場)
場所:東京堂ホール 東京都千代田区神田神保町1-17東京堂書店6階
■東京メトロ半蔵門線・都営新宿線・三田線「神保町駅」A7出口より徒歩3分
■JR「御茶ノ水駅」 御茶ノ水橋口より徒歩8分